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【2025年4月最新版】制度改正後のハローワーク×失業保険の流れ|体験記つき完全ガイド

こんにちは。くりっこです。
本日は私のWEBサイトにお越しいただき、ありがとうございます。

私は、2024年1月まで会社員を15年間勤めていましたが、セカンドキャリアを夢見て思い切って脱サラ。脱サラ後は転職せず、ハローワークで失業保険を受給しながら、新しい働き方に挑戦してきました。

このブログ記事に辿り着いたあなたは、失業者がハローワークに行けば失業保険(失業給付)がもらえることを知っているはずです。でも、何となくわかるようで、実はよくわからない。

「ハローワークって、どんなところ?」
「ハローワークで失業保険をもらうまでの一連の流れを知りたい!」

2025年4月から失業保険をもらう制度の一部が変更したばかり。

2025年4月以前の旧制度と2025年4月以降の新制度ではどこが変わったのか、今回の記事にわかりやすくまとめています!

今の会社を辞めようか悩んでいる方、会社を辞めたばかりで次の働き方・働き先に悩んでいる方、まだハローワークを使ったことのない方へ。

ハローワークは、失業保険をもらうだけの場所ではありません。
次の働き先を見つけたい方にとっては、役立つ情報や働き先の候補を提供してくれる場所です。

今回の記事では、会社を辞めてからハローワークで失業保険を受給するまでの書類一覧から手続き、一連の流れを擬似体験していただけます。

1年前、私自身がハローワークに通って失業保険を受給した流れのほか、実際に経験した失敗談もすべてさらけ出しています!笑

ぜひ最後まで読んでみてください。

「失業保険」とは?ハローワークでもらえる仕組みをわかりやすく解説

さっそくですが、この章は少し難しい内容となっています。

失業保険について最低限知っておくべき情報を、わかりやすく厳選してまとめました。

「ぜんぶ詳しく知りたい!」と言う方は、厚生労働省ホームページやハローワーク公式サイトをご覧ください。

雇用保険とは

失業した人やこれから働きたいと考える人に対して、国がお金を支払ってくれる保険制度全体のことを「雇用保険」といいます。

雇用保険の中には「育児休業給付」「介護休業給付」など、失業した人以外を対象としたものもあります。

求職者給付とは

雇用保険の中でも、失業した人に定した生活を送りながら1日でも早く再就職できるように”と、国が支払ってくれるお金を総称し「求職者給付」といいます。

求職者給付の中には、「基本手当」「就業促進手当」「教育訓練給付金」「高年齢求職者給付金」などがあります。

「求職者給付をもらえない可能性ありの人」一覧表

・家事に専念する人
・昼間は学業に専念する人
・家業があり、他の職業に就職できない人
・自営業を開始する人(自営業準備中は支給される可能性あり◎)
・再就職先が決まっている人
・短期間すぎる働き方を希望する人(※1)
・自分名義ですでに事業を営んでいる人
・会社の役員に就任している人
・就職している人

※1・・・労働時間が20時間/週、もしくは雇用期間が31日未満(単発バイトなど)

「基本手当」は一般的に「失業保険(失業給付)」と呼ばれることが多く、この記事では「失業保険」で統一していきます。

自己都合退職・会社都合退職と給付開始までの期間の差

退職の理由はさまざまですが、「自己都合退職」か「会社都合退職」の2パターンに分けられます。

失業保険が給付開始されるまでの期間が、自己都合退職と会社都合退職では異なります。

自己都合退職 会社都合退職
退職の理由 自分から申し込んだ
(転職、家庭の都合など)
会社側から言われた
(定年、倒産、契約満了など)
待機期間 7日間 7日間
給付制限 1〜3ヶ月 なし

待機期間とは・・・
ハローワークで”求職手続きをした日”から、「本当に失業していないか」を確認するための期間のこと。

給付制限とは・・・
待機期間を終えたあと、”失業保険”をもらうまで待たなければいけない期間のこと。

私の場合は「セカンドキャリアのためにあえて無職を選択した」自己都合退職。
退職して、ハローワークで手続きをした後、待機期間(7日間)+給付制限(2ヶ月)。そして、失業保険がもらえる期間がようやくスタートしました。

失業保険の給付日数とは

失業保険は「1日(ーーー)円 × 日数」 で計算され、支給されます。

会社を辞めた時の条件(年齢・勤続年数・すぐに転職活動できる状態であったか)によって、失業保険の給付日数が異なります。

定年・自己都合退職・懲戒解雇・契約期間満了の方
算定基礎期間 10年未満 10〜20年未満 20年以上
65歳未満 90日 120日 150日

算定基礎期間とは・・・

雇用保険に入っていた期間のこと。
厳密にいえば違いますが、わかりやすく言い換えると会社に勤めていた期間です。

私の場合、15年勤めたので「120日」分の失業保険を受給しました。

特定受給資格者・一部の特定理由離職者
算定基礎期間 1年未満 1〜5年未満 5〜10年未満 10〜20年未満 20年以上
30歳未満 90日 90日 120日 180日
30〜35歳未満 120日 180日 210日 240日
35〜45歳未満 150日 240日 270日
45〜60歳未満 180日 240日 270日 330日
60〜65歳未満 150日 180日 210日 240日

特定受給資格者とは・・・
再就職の準備をする余裕がないまま退職させられた人のこと。
例)倒産・リストラなど

特定理由離職者とは・・・
特定受給資格者ではないが、やむを得ない事情で退職した人のこと。
例)病気、妊娠・出産、家庭の事情が急変など

先ほど、自己都合退職と会社都合退職について述べましたが、状況によっては給付制限なしで失業保険がもらえます。

今はわからなくて不安だとしても、手続きをする流れで都度判断してもらえるので、「まずは相談」してみましょう!

【5ステップ】ハローワークで失業保険を受け取るまでの流れ

失業保険をもらうまでの期間は、自己都合退職と会社都合退職で異なるものの、手続き自体はどちらの場合も一緒です。

私が実際に手続きした日程と照らし合わせながら、それぞれの手続きをみてみましょう。

1_離職票の受け取り

2024/1/31 会社を退職。
2/10、自宅宛に前職の会社からに「離職票-1」「離職票-2」が届きました。

離職票-1・離職票-2は会社が用意するものなので、特に必要な手続きはありません!

ことば通り、2つの書類です。セットにして保管しましょう。

2_ハローワークでの求職申し込み

ハローワークに行く前に、持ち物を整理しましょう。

必要書類チェックリスト

□離職票-1、離職票-2
□本人確認書類(運転免許証/マイナンバーカード/住民票など1つ)
□印鑑
□マイナンバーカード/マイナンバー通知カード
□写真(縦3cm×横2.5cm)2枚
□本人名義の口座情報(通帳とカード)

※離職票・写真・口座手帳のコピーは、ハローワーク1日目に回収されます

印鑑は、自治体によっては不要のようですが、念のため持参することをオススメします。

私の場合、銀行口座はあるもののネットバンキングだったので、「通帳のコピーがとれない!」と焦りました。笑

ネットバンキングの通帳表紙を印刷する方法(三菱UFJ銀行の場合)

1_スマートフォンのブラウザ版でログイン(アプリではなく、Sarariなどのブラウザから)
2_「通帳表示イメージを印刷する」
3_ページが表示されたら、スクリーンショットで保存
4_コンビニのコピー機で印刷◎

※他の銀行も「ネットバンキング 通帳 印刷」で検索すれば解決方法が明記されているので、ぜひ調べてみてください。

2024/2/13(失業保険手続き_1日目)
持ち物を確認し、いざハローワークへ。

入口すぐのところに「受付」があるので、「失業保険の手続きをしたい」と伝えます。

その場で”求職申込書”を渡されるので、必要項目を記入しましょう。もし記入方法がわからなくても、教えてもらいながら記入できるので安心してください。

必要項目を記入したあとは手続きする場所へ移動し、持参した書類と求職申込書を提出して待ちます。

自分の番が呼ばれたら、ハローワーク職員と一緒に書類内容を確認。

そして”認定スケジュール”を渡され、今後の流れについて説明を受けます。ここでようやく、「次から何をしていくのか」がハッキリわかります。

1日目のさいごは、「職業相談」です。
キャリアアドバイザーと呼ばれる方に、次の働き先候補を提案してもらったり、今抱えている悩みなどを相談する場所になります。
必ず1つは質問しなければいけませんが、私の場合は「失業保険をもらっている期間中に、英語を勉強するのも良いですよ」なんてアドバイスもいただくほど、カジュアルな相談もOKでした。笑 気負わずに相談しましょう。

これで、ようやく1日目が終了しました。

次に、ハローワークにこなければいけないのは3/11。これが初回認定日と呼ばれます。

次回の持ち物は、マイナンバーカード。
初回認定日に、書類(雇用保険受給資格者証・失業認定申告書)を渡されます。

次回ハローワークに行くのは約1ヶ月後。「持っていく書類なんだっけ?」と焦らないように覚えておきましょう!

3_職業講習会・雇用保険説明会への参加

コロナ禍がきっかけとなり、職業講習会と雇用保険説明会はYouTubeで視聴することに。

3/11(初回認定日)までに、それぞれの動画を視聴します!

4_失業認定日/求職活動の実施

2回目以降の手続きも、「受付」→「手続きする場所」→「職業相談」の流れになります。

初回認定日:3/11(失業保険手続き_2日目)。
認定日(3/11)までに、求職活動を1回以上行います。

私の場合はまだ給付制限のため、失業保険はもらえません。

求職活動とは・・・

次の働き先を探す活動のこと。転職サイトで検索するだけでは、「求職活動」とは認められません。直接問合せたり、面談することを「求職活動」と呼びます。

ポイント
ハローワークの職業相談は「求職活動」にカウントされます。電話で”相談”しても「求職活動」にカウントされるので、オススメです。

手続き後、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」をもらいます。

3回目の認定日以降は、この2書類とマイナンバーカードを持参しましょう。

5_給付開始と給付満了までの流れ

私の場合、3回目以降は、毎月失業保険をもらうための手続きが開始しました。

「受付」→「手続きする場所」→「職業相談」の流れは、変わりません。

認定日:5/2(失業保険手続き_3回目)
認定日(3/11)までに、求職活動を2回以上行います。

※初回認定日のみ、求職活動1回。それ以降は求職活動2回以上必要。

失業保険が満了となるまで「認定日」までに求職活動し、「認定日」に手続きを行い、手続きから2週間前後に「失業保険」が振り込まれる・・・の繰り返しです。

私自身の求職申し込み〜失業保険受給開始〜満了まで、すべての流れをまとめます。

日付 手続き 失業保険(残日数)
2/13 求職申し込み 120日
(2/14~2/20) (待機期間)
   (2/21~ (給付制限〜)
3/11 初回認定日 120日
    ~4/20) (〜給付制限)
5/2 認定日
112日
(給付対象:4/21~5/1)
6/3 認定日に行くのを忘れる
(6/7_ハローワークへ行き指導を受ける)
112日
(給付対象:ー )
7/1 認定日 85日
(給付対象:6/3~6/30)
7/29 認定日 76日
(給付対象:7/1~7/28)
8/26 認定日 51日
(給付対象:7/29~8/25)
9/20 認定日 32日
(給付対象:8/26~9/19)
10/21 認定日 9日
(給付対象:9/20~10/21)
11/18 認定日 0日
(給付対象:10/22~11/2)

私の場合、給付制限を過ぎるまで約2ヶ月かかりました。
失業保険は4/20から受給スタートし、認定日の前日(5/1)までの”8日分”の失業保険が支払われました。

次の認定日(6/3)にハローワークで手続きしなかったことで、5/2〜6/2の期間中の失業保険は支払われませんでした。

その次の認定日(7/1)より先は、きちんと認定日に手続きしたことで失業保険を毎月受給でき、最終的に11/18の認定日に全120日分の失業保険を満額分いただいて終了。

これまで説明してきませんでしたが、失業保険を受給する間でも「条件を満たせば働くことが可能」です!

パート・アルバイトで1週間の労働時間が20時間未満であれば働くことが可能。

その代わり、働いた日は「失業保険」の支給対象外になります。
さらに厳密にいえば、1日あたり4時間以上が支給対象外に該当。4時間未満のときは労働ではなく”手伝い”とみなされ、失業保険の支給対象になります。

私の場合、
・失業保険の支給対象外となる日が毎月あった
・認定日を忘れた結果、失業保険を受給できない1ヶ月間があった
この2つの理由があって、11月まで失業保険を受給していました。

もし失業保険を4/21から毎日受給し続けると、8/18で120日分(満額給付)になります。

要注意!ハローワークで言ってはいけないセリフ集

失業保険は「失業中だけど働く意思のある人」にお金を支給する制度です。

「この人、働く気ないな」
「その状態で働けるとは思えない」
「え、それって”就労”じゃないでしょ」

このように判断されると、失業保険がもらえない可能性もあります!

失業保険手続きをする際、会社を辞めた理由や求職活動を報告します。

私の場合、正直に話しすぎてしまう癖があったので、言いすぎないように意識していました。

参考例として、(心の中では思っていても)言ってはいけないセリフ集を5選まとめました。ついうっかり、言ってしまわないように気をつけてください。

1_「今はまだ働こうとは思っていないんですけど」
  →”働く意志”が感じられない!

2_「実家の仕事を継ぐ予定です」
  →”働き先”を探していることが大切!

3_「自分で会社を立ち上げる準備に専念します」
  →”専念”でなく”検討”が大切!

4_「勉強に集中したいので、就活しません」
  →”働く意志”が必要です!

5_「アルバイトで週25時間働いています」
  →”週20時間未満”でないとOUT!

せっかくお金をもらえるチャンスがあるなら、しっかりもらったほうが嬉しいですよね?

貴重なチャンスを奪われないために、ことばのチョイスも意識してみてください。

【最新版】2025年4月〜 失業保険の制度改正で“変わったこと”

失業保険に関しては、大きく2点が変更しました。

・自己都合退職でも、給付制限が”原則2ヶ月”から”1ヶ月”に短縮。
・(離職後または離職前)1年以内に職業訓練を受講すると給付制限が解除され、すぐに支給が始まる。

これにより、自己都合退職者でも早く失業手当を受け取れるチャンスが広がりました!

失業中の数ヶ月、“ただ待つだけ”じゃもったいない!

2025年4月より、自己都合退職した人が失業保険を受給できる制限が緩和されました。

しかし、必ずしも”早く失業保険をもらう”ことが大切とは限りません。

もし働いていた時間に”空き”ができたら、どのように過ごしたいですか?

時間がある=未来を変えるチャンスです。

これまで働いていた時間をどのように過ごすか、個人の自由です。

私の場合は、会社員時代にできなかったことに挑戦するチャンスだと思い、さまざまな働き方に挑戦。

会社員時代とはまったく異なる業種に挑戦し、いろんな人と出会い、いろんな価値観をもつ人と知り合うことができました。

ほろ苦い経験もしましたが、それも「人生のいいネタ」になります。笑

大人になると、学生時代のように自由な時間はほとんどありません。

時間はお金以上に価値があります。

ぜひ、次のステップに進むための時間に、待機期間や給付制限(期間)を使うことを検討してみてください。

失業保険の手続きも、制度も、正しく活用できれば安心

失業保険をもらう流れ、よく理解していただけましたでしょうか。

ややこしく見えるけど、失業保険は自分の知りたいところだけ知っておけばOK!
わからなくても、ハローワークに行けば教えてもらえます。笑

失業保険の流れを理解することも大事ですが、「次に向かうためのスキルアップ」の時間として使うことで、より充実した期間を過ごせます。

この記事が、少しでも次の行動につながるきっかけとなれば嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

【フリーランスになる人向け】会社を辞めたあとにする手続き一覧こんにちは。くりっこです。 本日は私のWEBサイトにお越しいいただき、ありがとうございます。 私は、1年前に会社員を辞めた4...
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くりっこ
「栗」のつく田舎出身。見た目は穏やか、でも内には熱い想い。田舎でも都会でも自由に生きるために、WEBマーケで月収50万円を目指して活動中。